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武安技術士事務所は情報システム開発・情報セキュリティ対策を得意分野とする技術士事務所です。

企業の情報セキュリティーINFORMATION SEURITY

情報セキュリティ・マネジメント・システムの構築

  • 情報セキュリティ・マネジメント・システムの構築は、以下の手順で行います。
  1. 企業としての、情報セキュリティ基本方針を定めます
  2. 情報セキュリティの対策を実施する社内体制を決めます
  3. 情報セキュリティの対象(何を守るのか)を決めます
  4. 情報セキュリティの対象に対して、どのようなリスクが存在するかを洗い出します
  5. 洗い出したリスクに対して、対策(を実施するかを含めて)を検討します
  6. 実施する対策(情報セキュリティ対策)を文書化し、社内規定・社内ルールを作成します
  7. 社内に広報するとともに、社員に対して、セキュリティ教育・研修を実施します
  8. 情報セキュリティ対策を実施します
  9. 実施した対策について、効果を検討し、対策内容を見直します
※注意点
  1. 情報セキュリティのリスクは、できるだけ漏れなく洗い出します
  2. 洗い出したリスクに対して、完全な対策を行うことは一般的には無理ですので、対策実施後の残存リスクについて認識することも必要です(リスクの容認)

情報セキュリティの対象(守るべき物)の例

情報セキュリティの対象(守るべき物)の例としては、このようなものがあります。

社内にある個人情報  人事情報(履歴書、給与情報、評価等)に関する書類とサーバーのデータ
税務署、労働基準監督署、社会保険事務所、健康保険組合等への提出書類 
 営業情報、機密情報 お客様との契約書、見積書、発注書、打合せ記録
お客様に関する営業情報
社内の組織図、経営方針
 製造物 設計書、設計図面、設計・製造ノウハウ
 お客様の信用 お客様からの借用物品
お客様から預かった個人情報・データ等のデジタルデータ
お客様先に対する発言

リスクが発生する場所とその発生リスクの例

リスクが発生する場所(リスク対策を実施する場所)と発生リスクの例として、このようなものがあります。

リスクが発生する場所 発生リスク
事務所(ビル)
執務室
会議室
サーバルーム
不審者の侵入
許可された者以外の侵入
地震による破壊・火災による焼失
中に入れない
ロッカー(書類棚)
保管庫
金庫
倉庫
資料・媒体の無断持ち出し
資料・媒体の紛失
机の上
机の引き出し
機密資料の閲覧
資料・媒体の無断持ち出し
資料・媒体の紛失
サーバ
 ファイルサーバ/データベースサーバ/
 ウェブサーバ/メールサーバ
不正アクセス
ファイル・データの改ざん
コンピュータ・ウィルスによる汚染
OS障害またはハード障害によるデータの紛失
PC・ノートPC
記憶媒体
(携帯ハードディスク、DVD、CD-R、
 USBメモリー、メモリーカード等)
携帯電話・スマートフォン
PC・記憶媒体の紛失
PCの不正利用
PCの故障
携帯電話・スマートフォンの紛失
ブラウザの利用
メールの送受信
SNSの使用
インターネットの不正使用
ブラウザによるコンピュータ・ウィルス感染
メールの誤送信(送信先・添付資料の誤り)
メールによる機密情報漏洩
メールによるコンピュータ・ウィルス感染
メールの記述ミスによる社外の信用喪失
SNSの記述による機密情報の漏洩
SNSの記述ミスによる社外の信用喪失
ネットワークの障害による通信不能
お客様先
お客様先への移動中
(電車・タクシー・バス・飛行機・飛行場の中)
郵便・宅配便の使用
お客様先(待合室・エレベータ等)での発言による、
 お客様の信用喪失
移動中のPC・記録媒体・資料等の紛失・盗難
移動中の発言による社外の信用喪失
郵便・宅配便で送付した資料等の輸送中の紛失


リスク対策(セキュリティ対策)の例

リスク対策(セキュリティ対策)の例として以下のようなものがあります。
リスク対策は、自社のリスクに対する許容度、対策の必要性・重要性により異なりますので、それぞれの企業にあった検討が必要です。

リスクが発生する場所 リスク対策(セキュリティ対策)
事務所(ビル)
執務室
会議室
サーバルーム
施錠管理
入退出チェック(ガードマン、セキュリティ・カード、
 暗証番号、生体認証)
入退出の記録保存
監視カメラの設置
防火・消火設備の設置
ロッカー(書類棚)
保管庫
金庫
倉庫
施錠管理
資産管理(資産毎にセキュリティレベル・管理者を
  定める)
入出庫記録
机の上
机の引き出し
机の整理整頓
引き出しの施錠管理
サーバ
 ファイルサーバ/データベースサーバ/
 ウェブサーバ/メールサーバ
アクセス管理(利用者・利用権限管理)
アクセスログ管理
データ・バックアップ
ウィルス対策ソフト導入
サーバ・ポート管理
セキュリティホール対策
ファイアーウォールの設置
PC・ノートPC
記憶媒体
(携帯ハードディスク、DVD、CD-R、
 USBメモリー、メモリーカード等)
携帯電話・スマートフォン
PC・スマートフォンのセキュリティ対策
PC・記憶媒体の資産管理
PC・記憶媒体の暗号化
シンクライアントの利用
ブラウザの利用
メールの送受信
SNSの使用
ネットワークの通信ログの保管
アクセス先の制限
メールの送信先、添付資料の検査
添付資料の暗号化
メール・SNSの使用制限
お客様先
お客様先への移動中
(電車・タクシー・バス・飛行機・飛行場の中)
郵便・宅配便の使用
お客様先・移動中での発言内容の注意
かばん・荷物を手元から離さず、放置しない

プライバシーマークとISMS(ISO/IEC 27001)について

 情報セキュリティ対策を行う上では、プライバシーマークISMS(ISO/IEC 27001)の認証を受けることも対策の一つとなります。
 これらを取得すると、第三者から見て対策を行っていることが確認されますで、漏れなく対策を実施できるとともに、社外から見た時の信用力にもつながります。

バナースペース

武安技術士事務所

代表者 武安 真児

事務所 神奈川県横浜市緑区